チタンでは金属アレルギーにならないと聞きましたが

チタンのアクセサリーと着けてかゆくなってしまったのでサージカルステンレスのマリッジリングを探しているというひとがいますが、中身まで純チタン製であれば、チタンの脱不動態が起こらない限り、空気中でチタンが皮膚に対して化学反応はしませんので、素材が違うことを疑います。チタンのどんなアクセサリーを着けてそうなってしまったのか、くわしい素材が作り手によってどう接合されたかでわかるはずです。一度皮膚科を受診すれば、実際に何の金属に反応するか調べるには皮膚科のパッチテストという方法もありますが、おすすめしません。

パッチテストは皮膚にかゆみの原因を塗りお風呂に入らない状態で2日目にもう一度受診し、3日めにも受診し7日目の受診で判定されます。週に4日行かないと検査結果がはっきりしませんし、わざわざ痒くなる薬を塗られ痒いだけではなく、赤くなったりただれることもあります。跡が残ってしまうことさえ起こります。

ニッケルが使われた金属にチタンが薄くコーティングされたアクセサリーをチタンと称して販売されているケースがあるとききます。

金属アレルギーに対応しているのは純チタン製のジュエリーです。

シルバー製のアクセサリーにチタンコーティングしたものにはニッケルが使われる可能性もあり、大変危険です。

これを着けてチタンでアレルギーになったと勘違いをするひとがいるようですが、チタンアレルギーかどうかすぐにわかるには、歯磨き粉の成分を確認してみましょう。いつもお使いの歯磨き粉にチタンが配合されていて、口の中にただれが起きていたらアレルギーを疑うかもしれません。歯磨き粉は大丈夫だけれど、チタンアクセサリーはかゆいという場合は、チタンではない偽物の金属製のアクセサリーの可能性が高いでしょう。